校章旗(絹)の製作 同志社国際中学・高等学校

同志社国際中学校・高等学校様より校章旗のご注文いただきました。

入学式・卒業式、などの式典でご使用される旗です。

お見積りはテトロンツイル地(化学繊維)と正絹塩瀬地をご提示し、正絹塩瀬の方でご注文をいただきました。

サイズ 縦170cmx横270cm[2巾継ぎ]です。


絹の染め方としては、絵具のようにそのものズバリの色で染めるのではなく、

何種類かの色を混ぜて染料を作り刷毛(ハケ)で染めます。この時は本来の色と違った色をしています。

染めた後に「蒸す」ことにより発色します。

1.最初に染料を作ります。

過去に染めたデータの蓄積から、今回の色になるよう、天候や湿度も考えながら染料を調合します。

2.染め、蒸しをして色合わせをします(今回は色が合うまで4回行いました)。

この時に必要なのは「出来上がった染料ですぐに染めること」。

翌日になると、温度や湿度により、試験染めした色とは誤差が出てしまいます。

さらに今回の旗は2巾継ぎ(90cm巾の生地をつなぎ合わせて作ります)ですので、2.7m×2=5.4m分を染めます。

5.4mですとまだ大丈夫なのですが、幕のように長いものですと、始点と終点の色が異なってしまう場合がありますので注意が必要です。

今回は同じ色で仕上がり非常に満足しました。

3.次は仕立てです。

前述のとおり90cm巾の生地を中央で縫い合わせて仕立てます。柄がずれないように、色地は同色の糸で、白地は白糸と分けて慎重に 

縫製して完成です。

最近は化繊の旗が多いですが、絹には独特の手触りのよさ、独特の光沢があります。絹ならではの特徴ですね。

この旗のもと、次のステップに羽ばたき、幸多い人生であることを、お祈りいたします。

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